2013年06月24日

今年の夏も ひめゆり そして自分の感覚を信頼すること


okinawa-beigunkichi-main.jpg




今年も、映画ひめゆりを見る時期になりました。
東京周辺ではポレポレ東中野さんで、先週始まりました。大好きな映画館。

このところ、某市長が「こういった歴史的事実はなかった。沖縄にももっと風俗を」とか、それを受けた某元都知事が「軍には売春がつきものだ」なんてことをおっしゃっていたようで、話題になっていますね。
発言の一部が切り取られて報道されたので、誤解を招いてしまったというご本人のお話もあったようです。
そんな報道に対する、ネット上のコメントが(○フーしか見ていませんが)、そんなお2人の意見に賛同するものが圧倒的に多くて、驚きました。「あなたは間違っていない。頑張れ!」とか、他国の圧力に負けるな、などなど。
切り取られたお話だけでも、ヘンでしょ!と、○フーの匿名コメントを読むにつれ、怒りが増大していきました。発言したお2人やその周辺のモロモロにも、めちゃものすごい怒りがわいています。あまり詳しくは読んでないんですけどね(更に腹立ちそうで)。


その怒りの感覚。
よーく見てみました。
すると、怒りの奥にものすごい悲しみがあることに気づいたのです。
その悲しみは、私から出てきたものでありながらまた、(どうやら)戦争や災害などが起こったことにより亡くなった普通に暮らしていた人々や、戦地で亡くなった人、そしてその家族、恋人、友人、略奪や殺りく、強姦、とてつもない体験をされた方々の悲しみでもありました。感覚として、私ひとりの悲しみではないようです。

人類の歴史の中、どこかで必ず争いは起こっています。今もですよね。
日本に限って言うと、一番最近起こった太平洋戦争。直接体験していない私でも、知ろうとすることはできます。

映画ひめゆりは、ひめゆり学徒隊だった、もと女学生だった沖縄のおばあたちが、当時のことをただ語る映画です。残虐な場面、写真などは、ほとんどでてきません。
静かで胸を打つ映画です。そして話されている内容はとてつもなく壮絶。見ている間は、ものすごく苦しい。それこそ、語っているおばあたちの悲しみを直にガッシリと受ける感覚です。
映画が進むにつれて、何よりもわかってくること。日本という国が沖縄を見捨てた、という事実です。
今の、国とフクシマのこととかって全然変わってないじゃん!と、ガックリする思いも出てきます。
それなのに、なぜか見終わったあとには悲しみとともに、かすかな光のような希望も感じてきます。これはもう映画全体の持つ力の成せるわざでしょう。

もし誰かが、この映画は、証言をしている人目線で語られており、必ずしも全てが真実ではない、また、歴史的事実は少し違うのでは、などと言ってきたら、私はその言葉を、ウソだ!と見破ることでしょう。
なぜなら、私のなかから出てきてくれた「悲しみ」という感覚の方を、私は絶対的に信頼しているからです。
この悲しみは、私のなかの最大級に尊重してあげたい大切な真実なんだと、私自身がはっきりと認識をしている、ことがわかるからです。


7月の始めまで上映していますので、この映画をみて何かをご自分のなかに感じたい方は、是非見てみてください。
ポレポレ東中野入り口のカフェ、ポレポレ坐のご飯もおいしいですよ〜。


hime_poster_hondo-400-thumb-200x281-308.jpg



posted by みつこ at 22:07| Comment(4) | ドキュメンタリー映画ひめゆり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月15日

ひめゆり

6月最後の金曜日に、映画「ひめゆり」をみました。
この映画は出演された方々の意向により、TVで放映されることはなくDVD化もされません。
なので毎年、夏になると映画館に足を運びます。今年はポレポレ東中野さんに行きました。
ポレポレ東中野さんは毎年、沖縄慰霊の日である6月23日ころに「ひめゆり」の上映をしています。

「ひめゆり」鑑賞は今回で5回目。今回はレイトショーで、ほぼ満席。
初めてみたとき以上に、沖縄戦の体験者である当時女学生だった方たちの語りが心の深いところに入っていきます。ときに淡々と、また声をふるわせながら語られる体験は、当たり前ですがものすごくリアルで壮絶で悲惨という言葉しか一瞬思い浮かばなくなります。とてつもなく恐ろしく苦しくなり、怒りも沸き胸は大きく波立つ感じ。
同時に、語られている皆さんの美しさに胸を打たれてもいるのです。静かで力強くそして、果てしなく優しい。

柴田昌平監督が13年という歳月をかけて共演者とともに丁寧に大切につくり上げた、この素晴らしい映画をたくさんの人がみたらいいなあ。
映画終了後に柴田監督の挨拶があり、お話を聴いてまた涙。映画のように正直で素敵な方でした。

誠実な映画館で誠実な映画をみることができるって幸せです。

ここ数年間、ひそかに「ひめゆり」の宣伝を周囲にしていた頑張り(?)が伝わったのか、今年は友人2人が「みたい」と言ってくれて、一緒に鑑賞をすることができたのも嬉しかったな。
posted by みつこ at 02:18| Comment(0) | ドキュメンタリー映画ひめゆり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする