2018年05月10日

介護の仕事が好きなわけ

職場で、管理者の異動がありました。

その人の最終勤務日のこと。
ご利用者のKさんから、サプライズの提案。
「みんなで(去りゆく管理者に)歌のプレゼントをしよう」と。歌は、贈る言葉@海援隊です。
提案したKさんが、ここ最近ご持参の「贈る言葉」の歌詞カードを真剣に見ていたのはそういうわけね、と納得する私。

とりあえず、おやつの後に練習をして、夕食前にサプライズ!ということで決定。
おひとりずつ歌詞を持っていたほうがいいかもと、すぐさま歌詞がプリントされました。
私はその日、入浴担当だったので、入浴の合間をぬっての練習参加です。

おやつ後、すぐさまフロアにあるカラオケを流しながら皆で練習。

最後の
愛するあなたへ〜贈る言葉〜♪
を、
愛する○○さんへ〜贈る言葉〜♪
と名前を入れようということになり、「あなた」の部分を「○○さん」に書きかえ、3回練習をしました。

贈る言葉をよく知らない利用者さん、そして「ちゃんとは歌えないかも」という20代のスタッフも含め、みんなで歌いました。New管理者も一緒に。

そして本番のサプライズ…心を込めて歌いました。
サプライズされたご本人は、満面の笑顔で聴いてくれていました。「練習の成果があったのかはわかりませんが、嬉しいです。ありがとうございます」というお礼の言葉にウケながら、拍手。

提案してくれたKさんの笑顔がキラキラとしていて、わたしゃ歌い始めでうるうると目頭が熱くなってしまった〜。

そんなKさん。
歩行が不安定で、転倒リスクが高いのですが。急に思いついて立ち上がったり動き回ったりします。立ち上がる理由としては、ご持参のオカリナを吹きたくなったとか、まあご本人なりにあれこれあるんですね。でもヒヤヒヤします。
そして、すぐさま駆け寄る私たちスタッフ。
「Kさん、ちょっと待った〜」と言われることしばしば。転んで骨折してしまうとか、よくあることなのでコワイコワイ。
でもそんな自由な姿を見ると、嬉しい気持ちにもなります。


介護の仕事も、日々色々なことが起こります。
大変ななか、ふと訪れる宝物のような時間。

そんな時間やそんな瞬間をたくさん体験したい。だから私は、介護の仕事をしているんだな〜と再確認をしている、今日この頃です。








posted by みつこ at 23:52| Comment(0) | 介護の仕事やお年寄りの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

介護職について、もっと知って欲しいという気持ち

またまたお久しぶりです!
寒くなりましたね。

前回書いた、衆院選。私推しの落合貴之さんは、東京6区で当選しました。2000票差でした。
自分の1票が生きた、という体験。
とても嬉しいものなんですね。初めてです。
まだまだこれからも、世の中を見ていかなくては〜。大人の皆さん、頑張りましょう。

さて今回は、介護の話です。

介護の仕事について興味がある人って、どのくらいいるんだろうか。
保育士と併せて、待遇面や職場環境の改善を語られることの多い、介護職。
語られる割には、まったく改善されません。
介護施設で死亡事故や事件が起こったときには、もっともらしく「現場の改善を」とか、コメンテーターが言ってたりしますが、そのときだけ感がすごい!そして次の事故が起きるまでは、忘れ去られます。

高齢者介護は「人生終末期のケア」でもあるので、一般的に興味が持てない分野なのかもしれません。特に当事者(自分や家族が要介護とか)でもないと、なかなかね。仕方のないことでもありますが、でもね!と言いたい。
介護現場は、その現場にもよりますが、スタッフのレベルがとても低いです。そして普通に頑張っているスタッフは、疲弊して潰れます。
「大変な仕事」と言われますが、仕事内容が大変なんじゃない。
社会の無関心、介護職に対する軽い扱いが、「大変な仕事」にしてるのだと、私は思ってます!保育もそうですね。

誰だって、途中で死ななければ高齢者になる。

私には、現在介護に縁がない人たちにも、もっと介護と介護職について興味を持って欲しいという、野望があります。
そのためには伝え方を色々と考えて、工夫していかないと!ですね。
頭が良くないので、なかなかに難しい課題です。

そして。
他の場になるかもしれないけれど、利用者さんから聴いた戦争体験についても、書いていきたいです。残したいエピソードの数々。
現場では心折れそうなこともたくさんあり、今もそうなんですけど、それでも立ち返って、自分にとって大事なことから目をそらさずに、介護の仕事を深めていこうと思ってます。

「プロフェッショナルな介護の仕事ってカッコいい!給料もいい!働きたい!」と、若い人が言ってくれるような、そんな世の中にしたい。本当に。
posted by みつこ at 22:14| Comment(3) | 介護の仕事やお年寄りの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月16日

なぜ介護職のサポートをしたいのか?

前回書いた、介護職のサポートをしていくことについて、ちょっとつぶやき。

お年寄りが好きで介護の仕事が好きなプロの介護職、もしくはそうなりたい人がもっと増えて欲しい、そして楽しく生き生きと仕事をして欲しい、という私の願いがあります。
そういった人たちが潰されて(色々な意味で)辞めてしまうこの現状、そうでない人(介護好きじゃないとかプロ意識が低いとか)が介護現場に多い現状です。そうでない人が多数だと(そうでない人にも事情はあるのですが)いい現場には決してなりません。

ブラックがデフォルトになっている介護系企業や事業所も多く、そんな中、心ある人、情熱を持った介護士が、心も身体も疲弊してボロボロになっていくのを見るのは、とても辛いことです。
そんなことがあってはいけないし、そんな会社、そんな世の中は、絶対に変!

ブラックな扱いをうけているのに、現場から声があがることは少なく、主張をすると叩かれたり、何だか面倒なことになったり。
何だか、この国の縮図を見ているようだな〜。

そんなこんなで、私はお年寄りも介護の仕事も好きなので、介護職をしていますが、この両方が「大っ嫌い!!」と心底思うときもあります。
以前は、そう思う自分を、無意識にものすごく責めていましたが、今は「それも必要な思いなんだ」と受け入れつつあります。

脈絡のない内容になってしまいました。

夏までには、このサポートについて、お伝えしようかと思っています。
遅くてごめんなさい。


読んでいただき、ありがとうございました!


posted by みつこ at 23:20| Comment(2) | 介護の仕事やお年寄りの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月10日

動く心☆介護者の傷つきとサポート


花冷えが続きますね。涼しいと寒いの間くらいの感覚かな。そのおかげで、ソメイヨシノがまだ綺麗に咲いています。桃の花や山吹、菜の花、タンポポ、しだれ桜…。とりどりですね。大好きな雪柳もまだ咲いています。ホクホク。

満開の桜をみると嬉しくて笑ってしまうのですが、桜を見上げて微笑んでいる人をみると、嬉しさ倍率ドン!になります。今日は散歩中のワンコが、落ちた桜の花をくわえていました。可愛かった!


去年の夏、私の誕生日に、ずっと逢えなかった友達がメールをくれました。
連絡先もわからなくなっていたので、もう一生逢えないかもしれない。でも、一生忘れない!と思っていた、大切な友達です。
季節が過ぎ、先日また、その友達からのメールが届き、その内容に心を打たれました。

前後のことは省きますが、介護の仕事をしているなかで、私が「傷ついているに違いない」と書いてくれていました。
その言葉はジワジワ、ズシン!と響いてきて、「そうだ。私はとても傷ついてきたんだ」と、実感しました。

毎日毎時間毎分、感情の変動が起こる仕事です。
ドラマチック!ともいえますし素敵なことも起こりますしやりがいもありますが、身がもたないよ〜って思うこともあります。
こんなふうに感じている介護者は、私だけではないと断言。

介護される側の傷つきについてはよく語られ、介護する側に理解が求められます。もちろんとても大事なことなのですが、反面、介護する側の傷つきについては、あまり語られていないような気がします。
こっちも大事なんじゃないの?
とは、ずっと感じていたし、何かをしていきたいとも漠然と考えていました。
(ここでは介護従事者のことを書いていますが、家族介護はさらに違う傷つきが大きいですね)

全身全霊で伝えてくれる言葉は、人を動かします。
今回、友達がくれたメッセージは、私を動かしました。ありがとう!

ということで!
今年は(既に1/4過ぎてますが)私なりの「介護職のサポート」を始めていきたいと思います。
試行錯誤していきながら、形をつくっていきたい。
詳細についてはまた書きますので、よろしくお願いいたします。


皆様、よい春を♪



posted by みつこ at 21:22| Comment(2) | 介護の仕事やお年寄りの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月23日

思い出す 忘れない


2016年もあと少しで終わりです。
年末年始も変わらず仕事なので、イマイチ年末感には欠けますが、しみじみとした気持ちにもなります。

介護の仕事をちゃんと始めてから(その前からボランティア的なことはしてた)、今年で13年。
お見送りもたくさんしています。
もう会えない人たちを、なぜだか思い出す季節。

(以下は「死」のことを書きます)

介護の仕事のメインのお客様(利用者さん)は、お年寄りの方々。介護保険を利用されているので、「元気一杯!頭もシッカリ!」な状態のお年寄りとは、少し違った状態の方々です。

私の介護職のスタートは、在宅介護です。お宅を訪問して、生活のことやお身体のことをサポートする仕事。
一般的にはヘルパーさんと呼ばれています。
お宅でいつも会っていた利用者さんが亡くなる、という体験を初めてしたときには、大きな衝撃と悲しみがありました。
その後、今に至るまで、たくさんの利用者さんの死を体験(変な表現かな)していますが、多分ずっと慣れることはないでしょう。
医療職ほどではないのですが、介護職も人様の「死」に接することの多い仕事です。


特別養護老人ホーム(以下、特養)は、要介護度の高い利用者さんばかりなので、高齢者介護施設の中では、最も死が身近にある施設かもしれません。
ターミナルケア(終末期のケア)の方が、常に何人かはいらっしゃる特養も多いと思います。
また、直前までいつもとお変わりなく過ごされて、突然亡くなる、ということも、特養では結構起こります。

私が特養で働いていたときに、入居されていたNさん。女性です。80代後半だったかな。
Nさんは、ベッドにいるときは寝たきり。ベッドから介助で車椅子に移られ、食堂で食事やおやつを召し上がっていました。
そして食堂では、割と常に帽子をかぶられていました。つばが広くてお花の飾りがついた、エレガントな帽子。
その姿をみた私の第一印象は「何て可愛い人なんだ!」。キューンとしました。
Nさんが車椅子に移られた時点で、ベッドの近くに置いてある帽子を手にとり、ご自身でかぶられていたのだと記憶しています(私はご本人に渡していたかも。記憶が曖昧です)。

帽子をかぶったNさんをみるやいなや、「食べるときは帽子をかぶらないの!」と、帽子をとってしまうスタッフもいましたが、私は「似合ってて可愛いし、ご本人がかぶりたいんだから、とらなくてもいいのに」と思ってました。お帽子姿のNさんをみるのが、仕事中の楽しみだったので。

Nさんはペースト状の「ミキサー食」を、スプーンを持って(基本は介助なしで)きれいに召し上がっていました。
あまり言葉を発することはなく認知症状もあり、でもこちらの問いかけにうなずいてくれたり、穏やかな表情をしてくださっていました。

遅番で入ったある朝、Nさんが食堂のいつものお席にいません。
昨晩亡くなったよ、と伝えてくれる早番のスタッフ。

前の晩、いつものようにご飯をきれいに召し上がり、お薬をお変わりなく飲まれ、歯磨きもされたそうです。
歯磨きの後、テーブルにつっぷしておられるNさんに、夜勤スタッフが「ベッドに行きましょう」と声をかけたところ、亡くなっていたそうです。

その場にいた夜勤スタッフは、とても大変です。
ナースは帰ってしまい、他の皆様(30名様くらいを夜勤2人と一部遅番で介助)のトイレや就寝介助なども佳境に入る時間です。
介護をしつつ、亡くなった(と思われる)Nさんの対応をしつつ医療や各所に連絡しつつ、指示を待ちながらも、今そこにいるスタッフが判断して動く場面もたくさん…書いてるだけで、すごくハード!…だけど、スタッフも鍛えられています。
夜間帯に起きることが多いので、経験値が上がっているスタッフは強い。

翌朝にNさんの訃報を聞いた私は、夜勤者の大変さを思いながら、とても悲しくて寂しい気持ちで一杯になりましたが、一方で、Nさんらしい、いい亡くなりかただな、とも感じました。
ご飯をおいしく自分で食べて歯磨きも済んで「さあ寝よう」という直前まで、いつもと変わらずにいたのが、いいな〜って。

長いお付き合いではなかったNさんです。
でも、あの素敵な帽子をかぶって食堂にいたNさんの姿。今も目に浮かびます。

冬は、東京でも夜空に星のきらめきがみえます。見上げていると、亡くなった皆さんのことを思い出すのかな。
みんな、みてくれているような気がするのです。
(勝手な思いだな〜)
忘れないです。皆さんのこと。


今回の記事のタイトルは、ハイロウズの「千年メダル」にある一節。
ヒロトがつくった歌。いい歌です。


posted by みつこ at 23:30| Comment(0) | 介護の仕事やお年寄りの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする